DV(ドメスティック・バイオレンス)とは、
夫婦間など、親密な関係にある人からの暴力で、
あらゆる暴力を用いて相手を支配する行為のことです。
DVは家庭というプライベートな空間で起こっています。そのため、誰にも相談できずにひとりで悩んだり、我慢したりしている人もいるのです。
DVは、ごく一部の人に起きることではなく、誰にでも起こりうる身近な問題なのです。
身体的暴力 | 殴る・ける・たたく・物を投げ付ける・首を絞める・突き飛ばす など |
---|---|
精神的暴力 | 無視する・暴言を吐く・脅す・恥をかかせる・他人に悪口を言う・説教をする など |
性的暴力 | 性行為を強要する・避妊に協力しない・無理やりポルノを見せる など |
社会的暴力 | 行動を監視する・親戚や友人などとの付き合いを制限する など |
経済的暴力 | 生活費を渡さない・生活費の使い道を細かくチェックする・外で働くことを禁じる・借金をさせるなど |
子どもを利用した暴力 | 子どもの前で暴力を振るう・子どもに悪口を言う・子どもを傷つけると言って脅す など |
信頼している相手から暴力を受けた人は、そのショックから気持ちが混乱してしまいます。そして、混乱している状態でさまざまな思い込みをしてしまい、さらに繰り返し暴力を受けることで、恐怖心からだんだんと相手に支配されてしまうのです。
など
など
けんかはお互いが対等な立場で意見をぶつけ合う一時的なものですが、DVはどちらかから一方的に継続して振るわれる暴力です。そのため、「支配する人」とそれに「従う人」という関係ができてしまいます。
DV の関係にあると、暴力を受けている人は恐怖心から、自分の気持ちを伝えることができず、何をするのにも相手の許可を必要とするため、だんだんと自分の気持ちを相手に伝えることをあきらめてしまうのです。
『DV は犯罪となる行為をも含む
重大な人権侵害です』
DVが及ぼす影響は直接被害にあっている人だけではありません。その様子を見ている子どもにも大きな影響があります。
子どもに直接危害が加えられていなくても、家庭の中で暴力を日常的に目撃することは、子どもにはとてもショックなことで、心にも深い傷がついてしまいます。
など
子ども自身が直接的な暴力の対象となる場合はもちろん、子どものいる家庭内でのDVは、児童虐待に当たるとされています。
もし、身近な人がDV で悩んでいたら、まずは話を聞き、「あなたは悪くない」と伝えてあげてください。そして、ひとりで抱え込まずに、相談窓口に相談するように、アドバイスをしてあげてください。
月~金8:45~20:00、土・日・祝11:00~17:00(年末年始を除く)
臨床心理士の面談によるカウンセリング
週1回(祝日、年末年始を除く)1回50分、女性のみ。
*相談、カウンセリングは無料です。また、面談、カウンセリングは予約制です。